ぼくっ、りょへ！ごっ！

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深｢寝坊した…！！｣
貴｢もうご飯できてるから準備しておいで｣


バタバタする辰哉

幼稚園は祝日でお休み
さて、今日はどうしようかな

貴｢寝癖ついてるよ｣
深｢愛嬌でどうにか誤魔化せない？｣
貴｢…例えば？｣

なんてふざけて聞いてみたら
グーに握った両手を顎の下にくっつけて
首を傾げて口はタコ。


貴｢どうにもならない、はい、洗面所に回れ右
まじで時間ないから早めにね｣
深｢そうじゃん！こんなことしてる時間ねぇよ！
なにやらせてんだよ！笑｣
貴｢ほら早く準備して笑｣

ブツブツ言いながら洗面所に向かった


貴｢そうだ、今日午後からそっち行くね〜｣
深｢んー、わかった｣
貴｢あと、年末どうするーってうちの親が｣

寝癖を直した辰哉はイスに座ってご飯を食べ始める


深｢先俺ん家でいい？それか、お義父さんたちも呼ぶ？｣
貴｢妹さん夫婦も帰ってくるんでしょ？大変じゃない？｣
深｢親父たちも嬉しいと思うよ｣
貴｢じゃあ、一応聞いといて？｣
深｢ん。亮平はまだ寝てんの？｣
貴｢うん、お休みだし少しはいいかなって｣
深｢無理はしないようにね｣



妊娠してから、辰哉の口からこの言葉を聞く回数が増えた
今までより優しくなったし、もう1つの辰哉の顔が知れた

学生の頃、こんな関係になるとは思わなかったなぁ













...



深｢今度さ、試合あるんだよね、しかもまぁまぁでかい試合｣
貴｢へぇ〜、怪我しないようにね｣
深｢…そっちかぁ｣
貴｢はぁ？なに？笑｣
深｢てっきり、応援しに行くね♡とか言ってくれるかと思った｣
貴｢…他に言ってくれる子いるじゃん｣
深｢あー、隣のクラスの澤田さんとか？笑｣
貴｢鼻の下伸ばして気持ち悪｣
深｢ねぇたまに出てくるその口悪いAなに？怖いよ？｣
貴｢あ、つい本音が｣
深｢まぁそういう子の方が好きだけど｣
貴｢……何時から？｣
深｢え？｣
貴｢夕方からバイトある｣
深｢！！…10時から15時まで！｣
貴｢勝たなかったら承知しないから｣
深｢はい！！頑張ります！！｣
貴｢うるさい！！｣



…








深｢…？なに？｣
貴｢ん？ううん。ほら、準備できたなら行かないと｣
深｢そうだ！いってきます！｣
貴｢いってらっしゃい｣



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