検索窓
今日:312 hit、昨日:1,685 hit、合計:92,936 hit

❅·̩͙16 ページ16

怪我人なのか疑いたくなるぐらい
内装にすげーすげーと大はしゃぎする佐久間。



裏に回れば車を敷地内に停められるらしいから
昨日とは違う入口から入る。
駐車場にはもう1台、ミニバンが停まっていた。



「誰か呼べる?私じゃおんぶできないし」


佐「んー…電話してみる!」



これで私も遅刻は確定。
だけど学校より人助けを優先するのは人として当たり前。



誰かに繋がったようで、待ってる!と可愛い彼女のような
言葉を残して通話は終了したみたい。



「ケンカ、だよね。それ」


佐「うん!前から鬱陶しくてさ。俺1人対10人くらいで来たわけ。
一人一人は雑魚でも数いると体力削られんだよねえ、
全員倒してから力尽きちゃった」


「…1人で行ったんだ」


佐「何の戦略もなく突っ込んでくるような奴らには
俺1人で十分だから」



実際の暴走族の戯れを見たことはないし
これからも見たいとは思わない。
でもきっと、佐久間は強いんだろうな。



コンコン、と運転席の窓を叩かれる。
驚きながら口元に手を当てて女みたいな反応をしてるのは
まだ寝ぐせがついたままのふっか。



私に言われたくないと思うが、学校はどうした学校は。



ふっかに少し離れてと伝えて、ドアを開ける。
なにせ世界のランボルギーニ。
ドアが開くのは横ではなく、上なのだ。



深「ね、ねぇちょっと、Aちゃんこんなの持ってんの?
俺乗せて?今度乗せて??佐久間帰ってこないから
割と心配してたけどコレ見て全部吹っ飛んだわ」


佐「吹っ飛ばすなよ!」


「佐久間歩くの厳しいって言ってたから。後よろしくね」


深「うんありがとう、
車置いといてこっから行ったらいいじゃん!」



目がキラキラだあ。
あの日のカラオケよりもキラキラしている。
やっぱり高級車とかスポーツカーって男は好きなんだね。



私のところにあっても埃が積もるだけだし
ちょっと外の空気に当てるのもいいかな。
ふっか、めちゃくちゃ見てるし。



「…じゃあそうする笑 ふっかも学校行きなよ」


深「気が向いたらね笑 また帰りおいで!」



視線が全然合わないな。
きっと、学校にも行かないだろうな。

❅·̩͙17→←❅·̩͙15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (157 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
572人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 渡辺翔太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

hrr - おもしろくて一気読みしました!続き楽しみにしています! (4月10日 14時) (レス) id: 5934ce0412 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カジャ | 作成日時:2024年3月20日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。