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❅·̩͙36 ページ36

さて、
ラスボスである。
白雪の中で最も寝起きの悪いランキング1位。



私はてっきり渡辺かと思っていたのだが
更に上をいく人が居たらしい。



そうなりゃ最初から飛ばしていこう。



「岩本ー!朝ー!!」



部屋のドアをドーンと勢いよく開ける。
真っ暗な部屋には朝日を。
眠りこける岩本には大声を。



ピクリとも動かない。
どんな神経してやがる。



布団を剥ぎ取る。
枕を抜く。
肩を揺らしてほっぺをぺしぺしと叩いた。
眉間に皺が寄っているが、未だ目の開く気配無し。



「い、わ、も、とー」



耳元で叫ぼうかと思ったが、鼓膜が敗れては困るので
思いとどまった。
代わりにせっかく耳に顔を近づけたから息を吹きかける。



「ぬわっ、!」



声を上げたのは岩本…ではなく私。
強靭な力で引きずり込まれて、仲良くベッドの上…



岩「…いいどきょうしてんな、」



目は開いてないが起きてる?
だとしたら引き下がってはいけない。
ここで負ければまたふりだしだ。



「起きて、寝るな」


岩「うるさい」


「ぐっ、」



おおっと、岩本照は物理的に私を封じる行動に出た!
私の頭を自身の胸板に押しつけて動かさない作戦である。
これでは動けず声も通らない!



はてどうしたものか…
誰かここから出してくれ。



「いわもとー、寝るなぁー…」



私だってまだ、起きて着替えて顔を洗っただけの状態だ。
規則正しく響く鼓動がずっと聞こえてたら眠くなってきてしまった。



だがしかし…負けるわけには…
いやでも1日ぐらいサボったって…
岩本がどうかは知らんが私は基本毎日行けてるし…



ラ「こらー!!朝から何してんの!」



その甘えを払拭する大声が聞こえた。
そうだ、部屋のドアは開けっ放しにしてた。



ズカズカ入ってきたラウールが私と岩本を引き剥がして
起きて!と一喝する。



なかなか響いた声に、岩本の目もやっと開いた。



岩「おきたおきた…そんな叫ばないでよ…」


ラ「岩本くんが起きないからだよ、毎朝じゃん。
A先輩行こ」



ラウールに手を引かれて下へ降りた。
ふっかと岩本以外はそこに揃ってて
おはよぉと腑抜けた声で挨拶が飛んでくる。



宮「ご苦労さま笑 ご飯食べな、遅刻しちゃうよ」



空いていた渡辺の隣に座って、朝から豪華な洋食をいただきます。



そのうちふっかは寝癖を爆発させたまま降りてきたけど
出る時間になっても岩本は降りてこなかった。

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hrr - おもしろくて一気読みしました!続き楽しみにしています! (4月10日 14時) (レス) id: 5934ce0412 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カジャ | 作成日時:2024年3月20日 19時

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